ピロリ菌検査
当院では内視鏡によるピロリ菌検査を行っております。
内視鏡検査の際、胃の粘膜を一部採取してピロリ菌の有無を調べます。
胃がんや胃潰瘍の発症に関わるピロリ菌(ヘリコバクターピロリ)とは?
ピロリ菌は、胃や小腸に炎症及び潰瘍(かいよう)を起こす細菌です。
子供の頃に感染し、一度感染すると多くの場合は、除菌しない限り胃の中に棲みつづけます。
ピロリ菌が胃の粘膜に感染すると炎症が起こります。感染が長く続くと、胃粘膜の感染部位は広がっていき、最終的には胃粘膜全体に広がり慢性胃炎となります。
ピロリ菌は胃がんやリンパ腫の発生に強く関連していると考えられ、さらに全身的な病気などを引き起こすおそれがあることが明らかになってきました。
ピロリ菌検査について
まずは除菌療法の対象となる病気があるか確かめます。
内視鏡検査で、胃潰瘍または十二指腸潰瘍、胃炎と診断された場合、検査でピロリ菌に感染しているかどうかを調べます。
内視鏡による検査
内視鏡を使う方法では、胃の中の様子を観察すると同時に、内視鏡により採取した胃の組織を用いて検査を行います。
- 迅速ウレザーゼ検査
- 鏡検法
- 培養法
当院では、除菌前のピロリ菌検査では院内でのウレザーゼ検査を行っています。
ピロリ菌の除菌について
ピロリ菌はお薬を飲む事で治癒(除菌)することができます。
一次除菌療法の後もう一度呼気などの検査をして、ピロリ菌が除菌できたかどうかを確認します。
一次除菌療法で除菌が不成功の場合は二次除菌法に移り、再度除菌判定検査を行います。
(ピロリ菌検査で陰性または除菌をしたからといって100%胃がんにならないわけではありません。定期的に胃がん健診を受けられることをお勧めします。)
甲賀市のピロリ菌検査助成制度について
当院は「甲賀市による40歳になる方を対象とした、ピロリ菌検査に対しての助成制度」に対応しております。
対象者
甲賀市に住民登録のある40歳の方。
受診できない方
以下に当てはまる方は甲賀市ピロリ菌検査の対象にはなりません。
- ピロリ菌検査を受けたことがある方
- ピロリ菌検査の除菌治療を受けたことのある方
- 胃・十二指腸の病気で治療中の方
- 胃の切除(部分切除も含む)をした方
- 現在消化器症状(胃痛・吐き気・嘔吐など)があり、胃・十二指腸の病気が疑われる方。
検査費用
自己負担額は、3000円
検査内容
血液検査(ピロリ菌抗体検査とペプシノゲン検査)
※医療保険適応の治療(除菌)の対象になるかたは、内視鏡による詳しい検査が必要になります。内視鏡検査の費用は甲賀市のピロリ菌検査費用補助には含まれません。
また、医療保険適応とならない検査や治療は全額自己負担(10割)となります。
問い合わせ先
血液検査(ピロリ菌抗体検査とペプシノゲン検査)
助成制度に関する詳しいお問い合わせは、甲賀市健康推進課 電話62-0737 まで。
治療や受診についてのお問い合わせは、今村医院へ。